用語集
エージェントオーケストレーションとは?
エージェントオーケストレーションとは、1つのAIエージェントが自分で作業せず、ほかのエージェントをまとめる仕組みです。1人の開発者がすべてをこなすのではなく、テックリードがチームへ仕事を任せるようなものです。
問題
AIエージェントは、機能の実装、PRのレビュー、バグ修正など、範囲が明確なタスクを得意とします。でも、大きなプロジェクトを1つのエージェントにすべて任せると、すぐ限界に達します。コンテキストウィンドウが埋まり、前の判断を忘れます。計画、実装、レビューを1つの会話でこなそうとして、品質が落ちます。
人間のチームは、この問題をずっと前に解決しています。1人にすべてを任せません。それぞれが得意な仕事を担当し、誰かが全体をまとめます。
オーケストレーションの流れ
- まとめ役と話します。「この3つのissueを進めて」
- まとめ役が作業を分けます。エージェントごとに1タスクを割り当て、分離されたワークスペースを用意します。
- 専門のエージェントを起動します。コードを書く実装エージェント、確認するレビューエージェント、検証するテストエージェントです。
- 進捗を確認します。各エージェントの作業を読み、質問に答え、作業を先へ進めます。
- あなたに報告します。「Issue 1は完了してレビュー待ち。Issue 2はAPI設計について確認が必要。Issue 3はまだ実行中です」
1つのエージェントより優れる理由
きれいなコンテキスト。各エージェントは、必要な情報だけを持って始めます。実装エージェントのコンテキストに古い計画メモが残りません。
並列作業。3つのエージェントなら、3つのissueを同時に進められます。1つのエージェントが一度にできることは1つだけです。
独立したレビュー。コードを書いていないレビューエージェントなら、作者が見落とした問題に気づけます。人間のコードレビューと同じです。
主導権はあなたにあります。5つのエージェントを自分で管理せず、1つのまとめ役と話します。調整はまとめ役が引き受けます。
Paneでのオーケストレーション
Pane Chatは、Paneに組み込まれたまとめ役です。1つの会話で指示すると、runpane CLIを使ってPaneを作り、エージェントを起動し、出力を確認して、結果を報告します。
自分でまとめ役を作ることもできます。ターミナルコマンドを実行できるものなら、Codex、Claude Code、シェルスクリプト、cronのどれでもrunpaneを使ってワークスペースを操作できます。Paneはやり方を1つに縛りません。
関連資料
- Building Effective Agents:Anthropicによるエージェントパターンのガイド
- エージェントループとは?:オーケストレーションを繰り返す仕組み
- Pane Chat:組み込みのまとめ役
- 最初のエージェントループを設定する:実践ガイド
- エージェントマネージャーとは?:マネージャーとまとめ役の関係
最終更新:2026年6月24日